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浜松神様物語 ~風習、伝統を大切に~

 

 

この記事では神様にまつわる風習などを一部ですが紹介させていただきます。

地域によっては日にちやお供え物、場所等違いがありますのでご了承ください。

現代ではこのような風習は次第に忘れられつつあります。

日々の生活の中で神様、ご先祖様を敬う気持ちを皆様にお伝えできたら嬉しいです。

 

11月1日 神様お立ちの日(神送り)

 

神送り 出雲大社

 

神無月(旧暦10月)に吹く風に乗って全国の八百万の神様が、

一部留守神様を残して出雲大社へ会議にお立ちになります。

男女のご縁・作物の収穫などを会議します。

お立ちの日は神々が朝早く出雲へ行くので

道中のお弁当としてお赤飯と小遣いを入れたご祝儀袋をお供えします。

 

11月20日 えびす講

 

恵比須神

 

神無月(旧暦10月)に神様が出雲に出掛け、

留守番をする留守神様がいます。

代表的な留守神様が恵比須神です。神無月に留守番をしてくださるえびす様に感謝して五穀豊穣、商売繁盛などを祈願するのがえびす講です。

・「講」とは集まって寄合いをすること。「えびす講」を行う地方も多く、神々が暮らしに根付いていた様子が伺えます。

恵比須様は七福神の一神で、遠方から福を運んできてくれる海の神様、豊漁の神様として信仰され、やがて農民や商人にも信仰され、商人には商売の神様、農民には田の神、山の神として豊作の神様になりました。

釣竿を持ち、鯛を抱えた恵比須様の姿は

「暴利をむさぼらぬ清廉の心を象徴」

(「七福神」)といわれ、網で一気に漁をするのではなく、先を見越して竿で少しずつ釣をする地道さが、商売人に喜ばれたようです。

 

えびす講の飾りとお供え

 

まず、えびす様の新しいお札をまつります。

床の間付きのお座敷で、葉付きの大根を社の両脇に飾ります。尾頭付きの鯛の塩焼き、煮しめ、なます、さくらご飯または赤飯。(一例です)

・神様への奉納は、自然が与えてくれた恵みという考えからありのまま神に捧げる

 

~遠州で昔から伝わるさくらご飯レシピ~

材料(2合分)

・米2合 ・酒大さじ2杯 ・しょうゆ 大さじ2杯

 

 

 

お米をといでお水、しょうゆ、酒を入れて炊くだけ!

「さくらごはん」は静岡県西部地方では家庭で作られるなじみ深い味です。

給食に出てくることもあり子どもたちの人気メニューとなっています。

「さくらごはん」は冷めても味のなじんだ美味しさがあり、おにぎりや弁当などにしても美味しく食べることができます。

 

12月1日 神迎えの日

 

〔毛芋(里芋)をふかしたもの〕をお供えします。恵比須様はえびす講の時はご馳走を食べる事ができ、出雲から帰ってきた他の神様から「留守番中、大変なもてなしを受けただろう?」と聞かれ恵比須様はご馳走を食べたことがばれないよう

「いや~毛芋ぐらいでござった」とごまかしたとされています。

 

12月13日 正月事始め

 

煤払い

 

新しく迎える正月に年神様を迎えるための諸準備をします。

古くは12月13日が煤払いの日とされて煤とともに年内のけがれや厄をお祓いする意味もありました。とくに、かまど(台所)の掃除は念入りに行われました。台所を汚くしているとその家の運も逃げてしまうといわれていたからです。「煤神さま」あるいは、「竃神さま」に蕎麦や野菜の煮付けを供えるところもありました。

 

12月15日 地の神様の日

 

屋敷神

 

地の神様は主として、静岡県中心や西部で各戸ごとに祀られている屋敷神のことです。

12月15日は、「地の神様の日」土地の神様に一年間の無事を感謝し来年の無事を祈る日です。

 

地の神様へのお供え

地域によっては、夕刻に新藁で作った苞(わらを束ねた包み)・新竹で作った箸、新米で作った赤飯をお供えし、お社も新藁の屋根、新竹の柱で新しく作り替えます。石で作られた社も多く見受けられますが、木で作られたものの方が好ましいでしょう。

1年の御礼と、来年も無事住まわせていただくことをお祈りし、お供えした物をいただきます。

 

 

元旦 年神様

 

神

 

元旦には「年神様」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭にやってくるとされて、年神様は祖霊神であり、田の神山の神でもあり、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされています。

その年神様を迎え入れてお祝いしたくさんの幸せを授けてもらいために、様々な正月行事や風習が生まれました。

「明けましておめでとうございます」という挨拶には無事に年を越し、年神様をお迎えできた慶びと感謝の気持ちが込められています。

 

1月11日 鏡開き

 

鏡開き

 

元旦にお迎えした年神様の居場所が「鏡餅」なのです。

年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに「魂」を分けあたえてくださると考えられ、いただいた「魂」を体内に取り込むための料理が「雑煮」です。

お雑煮には必ず餅が入っており、お雑煮を食べないと正月を迎えた気がしないというのも当然なのです。

鏡開きで年神様を見送りお正月に一区切りつけるということはその年の仕事始めをするという意味がありました。

 

2月3日 節分・恵方巻き

 

恵方巻

 

恵方巻きは、節分に恵方向いて無言で食すると縁起が良いとされています。

恵方とは、年神様のいる方向のことを言います。

『巻く』は、『福を巻き込む』

『切らずに食べる』は、『縁を切らないように』

喋らず食べて口から『福が逃げないように』という意味が込められています。

2019年の恵方は「東北東」です。

 

1カ所でまわれる「北遠七福神めぐり」

 

川合院では、境内に「七福神とぼけ地蔵」が各所に置かれています。

約1㎞の遊歩道には200種を超える椿が植えられており、散策を楽しみながら七福神をお参りすることができます。

 

川合院

浜松市天竜川区佐久間町川合835

 

七福神

 

福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神「恵比寿(唯一日本の神)・大黒天・福禄寿・毘沙門天・寿老人・布袋・弁財天」です。

神様は一柱と数えます。